“あの店”は元々薄暗いし、大体客は酔っ払いばっかだし、私の顔なんてわかんないだろう。
それに、今の私と“あの店”の私じゃ別人並に違う。
まず、“あの店”での私はもっと化粧が濃い。
濃いというより、最早顔の認識なんかできないぐらいだ。
歌舞伎役者かっ!ってぐらいのアイラインに、つけ睫毛。
吸血鬼?ってぐらいの真っ赤な口紅。
そして何より、エロさをだすためと、トレードマークになるようにって言われてつけた口の左下の黒子も今はない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…