あまりにも見過ぎてたのか、視線に気づいた榊さんが
「何だよ?」
って聞いてきた。
「仕事好きですか?」
「はぁ?」
「仕事。好きそうですね」
「別に好きじゃねぇよ。
生きてくために働いてんだ。でもどうせ働くんならせめて、自分の興味ある事やしたい事、楽しめる事してぇだろ?」
ちょっと、得意気に、嬉しそうに話してくれた。
「でも、世の中のみんながみんな好きな仕事に就けるわけじゃねぇ。
俺らは、十分努力もしたけど周りに助けてもらったり支えてもらってここまできたんだ。
俺らは恵まれてんだよ。だからいい加減な気持ちでやってちゃいけねぇんだ」

