「と、ところで川原くんは今日ここへ何か用事があってきたのかい?」


「あっ、はい!

これを教授に渡すようにと、社長から託かってきました」


すっから忘れてたけど、社長から昼休みに「ジジィに届けてこい」って言われて渡されたA4サイズの茶封筒を教授に差し出した。


「え、私に?
何だろうな…?」


受取人の教授も中が何かわかってないみたいで急いで中身を確認すると


「…なんだ。
川原くん、決まってたんならそう言ってよ」


「………??え?」


「はい、おめでとう」


そう言って渡された、私が持ってきた茶封筒の中からでてきた紙は……――――