「と、特別室!?」
「あぁ、そうだ。
役者はみんなそこに揃ってる。
とにかく、お前はボーイが呼びにきたらすぐこいよ?」
そう言って店長はそそくさと控室を後にした。
残された私は「?」だらけだけど…とりあえず、用意しよう。
店長のテンパり具合やボーイの緊張感。
そして特別室使用に、何より“相模さんが来てる”発言。
さっきまでのヤル気ゼロ感なんて見事に吹っ飛び、大急ぎで化粧をし直し鏡で何度もチェックして待った。
特別室は、VIPの中のVIP。
カードで言えばブラックカードって感じ。
並大抵じゃ使えない部屋だ。

