「……でも…。
一緒にいた時間は、私を愛してくれていたから。その時間や気持ちに嘘はなかったって気づいたから」
「………。」
「だから恨んでないです。
まぁ尤も、日々の生活が忙しくて恨んでる暇も憎んでる時間もないんですけどね。
それに…憎んだって彼が戻るわけでもないし、恨んだって借金が消えるわけじゃありませんしね」
ハハハ…って笑って言ったのに、菊地さんは黙り込んでしまった。
雨音しか聞こえない静寂に耐えかねて
「雨止みそうにないですね〜?」
って、手を外に出して空を見ながら話をそらした。
すると隣から…

