そう笑って言った私に雅樹は顔を歪め、ホントに申し訳ないって顔をする。
雅樹にそんな顔してほしくなくて、そんなこと気にしてほしくなくて…
「そんなに気にするとこなの?たかが家の名義じゃない。
あ、大丈夫!喧嘩しても『私の家から出てけー!』なんて言わないから」
わざと明るく笑って言ったのに、雅樹は土下座してまで
「ホントにごめんっ!!」
って何度も謝る。
…今から思えば、そんな些細なことを言い出せずに悩んで、土下座なんかして謝るいつもと違う雅樹の態度に気づいてれば……
こんなことにはならなかったのかな―――?

