私の父は私が小学生の頃に事故で亡くなった。


それからは母が女手一つで育ててくれた。


朝も昼も夜も…年がら年中母が身を粉にして働いてくれたから私は衣食住に困らず生きてこれた。

それが重々わかってるから“寂しい”なんて…言えなかった。


家族で祝うイベントや家族で過ごすイベント…友達をうらやましがりながらも、余所は余所と思ってやり過ごしてきた。


鍵を開けて入った誰もいない家で、母の帰りをひたすら待っていた。


そんな幼少期だったから、イベントを誰かと過ごせるサークルに入れて案外ラッキーと思った。