………!! 一瞬、何が起きたのかわからなかった。 でも遠ざかる7番街の電飾の光たちに、事態を把握し急いで足をバタつかせ、力任せに暴れた。 「…んー!!んん、んー!」 大声を出そうにも口を塞がれてて、くぐもった声しかでない。 最も、もし大声を出せててもこんな騒音の中じゃかき消されただろう。 それに…聞こえてたとしても、誰も助けてくれないだろう。 見て見ぬふり。 巻き込まれたくない。 この7番街にいる大半の人が“ワケアリ”ってやつだ。 みんな今以上の厄介ごとなんか背負いたくないんだ。