弱々しく発しられた私の呼びかけに、地を這うような低い低い声で


「お前、何してんだよ」


怒りを湛えた鋭い目で私を見下ろしながら聞いてくる社長。


成す術もなく、手首を掴まれたままステージの上の時間は止まっていた。


…かのように思えたが実際は…


ステージに上がった社長を引きずり下ろそうと、駆けつけたボーイ達が社長を引っぱり、


私を助けようとステージそでから現れた店長が自分のジャケットを私に着せると、半ば担ぐかのようにステージを後にした。


だから、残された客席で何が一体どうなってたのかは…知るよしもない…―――。