「ストリップ・ルージュ」
店の看板を見上げて深呼吸をひとつ。
心の中で「よしっ!」と気合いを入れると、従業員専用口をくぐった―――。
この歓楽街に唯一あるストリップハウス。その名も「ルージュ」。
そこのNO.3のランは―――…この私。
控え室の鏡の前に座って化粧をする。ステージに立つため「ラン」に化けていく。
この店NO.3のランちゃんはね…笑わないの。笑わなくて有名なの。
でも、その笑わないところがいいんだって。笑った顔が見たいと、手懐けてやろうって思うんだって。
ランちゃんの笑顔をひきだせるのは俺だけだ!って思うんだって。

