「ほまへ、なにひやがる!」 私のいきなりの行動にビックリして、社長はもがきながら口にあてられた手をどかそうと私の手首に手をかけたらから 「ダメッ!言わないで!」 もう一度そう言ったら、解こうとしてた社長の手はピタッととまり、私の手首を力なく握った。 だから、私ももう社長の顔が見れなくて…うつむきながら 「何も…聞いてません。」 そう、小さくつぶやくと、動揺を隠せない社長をおいて静かに部屋を跡にした―――。