それから私の顔を見て、社長はこう続けた。
「俺は、妥協が嫌いだ。
できることなら妥協なんかしたくねぇ。
悩んで悩んで、つまづいて。
実はふりだしに戻ってても、また考えて。
俺、頭ハゲんじゃねぇのっ!?ってぐらい考えた末にやっと道が開かれたりする。
それだけ時間と苦悩と苦労の末の産物だ、妥協なんかして出したアイデアは俺も客もやっぱどっか納得いかねぇもんだ。
だけどな?
完璧な人間なんていねぇんだ。みんなどっかで妥協しながら生きてる。
俺だってそうは言いながらも、俺が納得いかなくても客が満足してりゃそれでいくこともある」

