「何が足りないんだ?」 私の言いたいことが分かったのか、もう一度席についてくれた。 「何か、こう…リアルさに欠けると言うか…。 まぁ、そりゃ偽物だから本物同然ってわけにはいかないけど…」 ナプキンの試作品をクルクル回しながら妥協を許さない社長の本領発揮発言が炸裂した。 「どっちかだな。」 「えっ?」 「リアルさを追求して、凝りに凝りまくって判断つかねぇぐらいのもんを作るか、偽物だからと開き直るか」 「………。」