「今度あたしに手ぇ出したら、アンタマジで殺すから」


「……え?」




あの後ろ姿に、見覚えがあった。


忘れるハズ、ない。




「……まさか、安藤が?」


いや……そんな訳―――



……でも、間違いない。

あの後ろ姿は、完全にアイツだ。




誰もが恐れる伝説の女、"茅"。