小野先生とアタシ


「あ!ごめん!」

アタシはカノコの呼ぶ声にハッとして答える。



「まーた小野先生のことでも考えてた?」

彼女は箸でアタシを差しながら聞いた。



カノコとは中学からの腐れ縁の親友。

だから隠し事なんて全くできない。

ちょっとでも変わったところがあるとすぐに指摘する。



だからアタシが小野先生が好きなことも当然のように知っていた。