小野先生とアタシ


もしかしたら学生課に届いてるかもしれないから先にそっちへ寄ったほうがよかったかな…。



研究棟の廊下は窓から斜めに夕陽が差し込んでいる。


アタシは自分の影を追いかけるようにその廊下を走る。




今日の授業はほとんど終わっているから学生たちはさっきのアタシみたいに厚生棟に行く人や

帰ろうとしている人たちがほとんどで逆走して研究棟へ行こうとしてるのはアタシくらいだ。