小野先生とアタシ


そして一度も見せたことのない笑顔。

メガネの奥の冷たい瞳。

いつも無表情で授業を除いては必要最低限の会話しかしない。



そのせいか周りの学生から怖がられているけれど…。


でも笑ったらとてもステキな笑顔を見せてくれると思う。



本当はきっとやさしいひと。

たとえ世界中のひとが先生のことを冷たいひとだと言ったとしても。


アタシはそれだけは確信していた。



はじめ時間割を組んだ時は失敗したと思ったけれど

少しづつ先生に惹かれていく自分にやっぱりこれで正解だと思った。





そして
週一度のこの授業が一番楽しみになった。