小野先生とアタシ

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すっかり陽も暮れちゃったな…
そう思いながらドアを開ける。


先生…いるかな…。

そう思うと同時に聞えてきたピアノ。

またあの曲だ。

ショパンの「ノクターン」




アタシはピアノのある部屋のドアのところからそっと中を覗きながら言った。

「ただいま…です」



そのアタシの声に先生はピアノを弾く手を止めた。

そしてゆっくりとアタシの方を見て言った。

「…おかえり」