「それ以来…
彼から笑顔が消えて…」
先生、そんなに彼女のこと想ってたんだ。
だから今も。
先生と彼女の過ごした時間は長くて。
先生とアタシの過ごした時間はその彼女が先生と一緒に過ごした時間の長さには敵わない。
アタシはぼんやりとそんなこと思いながら運ばれてきたアイスティーの入ったグラスを
ストローでくるくる回す。
そして石田さんは続けた。
「きっと…そんな惨めな自分を知られたくない、
よかれと思ってしてきたことが結局は彼女を傷つけた罪悪感…
そんなところかな…彼が他人に厳しくすることで人を寄せ付けないようになったのは…」
そっか。そうなんだ。
だから。

