「…ホラ、僕のこと、
先生って呼んだ。
だからそれと同じだって言ってるだろう?」

先生は視線を変えることなく答えた。



また堂々巡りだ。

もう先生に名前呼んでもらうのってマジで諦めたほうがいいのかなあ。

アタシは黙り込む。



少ししてちらりと先生のほうを見る。

先生はアタシの思いと裏腹にさっきから同じようにタバコの煙を見上げている。


よし…今日こそ言ってやろう…!