でも 先生の授業はとても魅力的でアタシをぐいぐいと引き込んでゆく。 敬遠していた授業のはずなのに。 そして。 いつの間にかアタシは先生に尊敬という想いだけでなく憧れ、 それから好きだと言う想いを抱くようになった。 ――小野 アキラ(オノ アキラ) それが先生の名前。 先生は今まだ30歳すぎくらいなのにすでにもう准教授だ。 大学院のときも、講師、助手時代もかなり優秀だったらしい。 だからこんな魅力的な授業を行うことができるんだろう。