小野先生とアタシ


……。

あれ…。



前の席から聞き覚えのある声が聞こえる。


誰もいないと思ったのに。




仕切りのせいで気がつかなかったのだろう。

アタシは周りを見渡す。


席もまだ結構空いているし。

なんとなく落ち着かないし、
どっか移動しようかな…?


そんなこと思ったときふと聞えた声で気づいた。



胸がトクンと鳴った。


あの声…。