小野先生とアタシ


なんかいたたまれない。



アタシは立ち上がり言った。

「えっと、アタシ次、2号館まで行かなくちゃいけないから…
先、行くね?」

彼女から逃げなくては、
そう思って離れようとした。



「もう!チサト!」

背中にカノコの声が聞こえる。



「4講目終わって帰るとき携帯鳴らすから!」

アタシはそれだけ言って食器を乗せたトレイを持ち

そしてその場から立ち去った。