「でも…」 アタシはそう言いかけて口ごもる。 「傷つくのはチサトなんだよ?」 「うん…わかってる」 「まー人を好きになる気持ちなんて他人が何言ったってどうしようもないけどね…。 アタシはチサトが泣くのだけは嫌なんだから」 彼女は廊下の窓から入る風を気にしながら揺れる髪を押さえて言った。