「おい、大丈夫か?」



松山君に声をかけられ、はっと我に帰った。




これほどまでに自分のバカさを痛感した日はない…。



「はぁ~…。あのさ、率直に聞くけど、昨日あたし松山君にキスした?」




お願い、違うって言って!!








「……………うん。」









終った……。






「ご…ごめん。ほんとにごめん!!!あたし、酔っぱらってて、意識なくて…!!」



「あ、大丈夫。俺も…その…同罪っていうか…。」




「え?何?」




「あ、いや、なんでもない!!それより、頭とか痛くない?」




「ちょっと…痛いかも…。」




「薬置いていくから、後で飲めよな。じゃ、俺もう帰るな。」




「あ、ありがとう!それじゃ。」




「うん、またね。」




バタン……









はぁ~………








一人になった途端、ベッドに頭を押しつけ、大きくため息をついた。





これじゃ完璧変態だよな…





もう絶対お酒なんて飲まない!!






あたしはそう誓った。