「キャーーー!!」

そうこうしているうちに、
にんげんさんたちがやって来て、
大さわぎになってしまいました。

「このやろう!」

にんげんさんが、ねこさんとひなどりさんに
襲いかかりました。

ひなどりさんは、すばやく空に逃げ、
ねこさんは全力で近くの草むらまで走って、
そこに隠れました。

「ねこさん、どうしよう。
重すぎて、運べない・・・」

ひなどりさんが
ねこさんのそばに来て言いました。

「ひなどりさん、ぼくがおとりになるから、
その間に、少しだけでも」

ねこさんはそう言うと、
またすぐに草むらから出て行きました。

「よし!あれだ!」

ねこさんは、落ちた時の衝撃で割われて
少し離れたところにあった、
にんげんさんの頭の一部を
蹴り転がしました。

「ああ!なんてことを!」

にんげんさんたちは、あわてて、
ねこさんを追いました。

そのすきに、ひなどりさんは
落ちたにんげんさんの肉をつついて、

自分たちが見つけた食料を
少しでも持ち去ろうとしました。