星に願いを彼に愛を





(…翠さん?)


後ろを見ると翠さんは倒れている。



気のせいか?



《行ってはダメだ。魔女に何をされるかわからない!!もう人間を食べることは出来ないぞ!籃!!》



「………魔女?」


「もう遅い。」


「あ………!」


魔界への扉が開き、僕は雅を見る。




また別れるのか。嫌だ。けど…!



「君が安全なら僕はどうなっても…いい。」


「籃!!!」


「サヨナラ、雅。…ρ(ロー)。」


「嫌!!───籃!!!!」


「お前!!!」


雅と翠さんを“悪魔が踏み込めない場所”へ飛ばした。


「君たちが雅たちに何するかわからない。それに、プシェルの他に悪魔がいるのはわかってる。僕は鼻が良いんだ。」



「さすが…とでも言っておこうか。まぁ良い。君が手に入れば私の勝ちだ。」



「そう…。」



僕はもう守られるだけなんて、嫌なんだ。



それは5年前から変わらない。


《そこにいるんだろう?狐くん。いや、違う。吸血鬼かな?君に雅を任せる…。》



「黒鬼────!!!」



頼んだよ、吸血鬼。




雅…さようなら。