昨日の帰り道は、すごく緊張して、興奮して、ずっと私が話してて、 結局、彼の名前すら聞けなかった。 深くて、低い、彼の声が、 いつまでも私の中に響いてて、なかなか寝つけなくて。 窓の外が、薄明るくなってた。 そのまま、いつのまにか寝てたみたいで、煩いくらいの蝉の鳴き声と、夏の暑さで目が覚めた。 そのまま、準備をしてバイトに行き、彼を待ちながら仕事をした。