*** 「雛乃、勉強中?」 「ぁ……。高見さん」 高見さんの声にのっそりと頭を上げ、小さく挨拶した。 「どうかしたの?体調悪い?」 「いえ、すこぶる元気ですけど……」 「その言葉のチョイスはどうよ」 「?」 「……まぁ、どうしたの?」 それが……と私は問題集を指差す。