*** 「お腹空いてたんだね」 鳥が好きなのか、昼になるといつもパンくずで餌付けしている。 変わったやつだと思ったが、何故かその姿は絵になった。 「あいつ、もう授業始まるっつーのに……」 次はサボるつもりだ。 腰を上げると、小鳥遊が眠りこけていた。 「……起こしてやるか…」 俺は小鳥遊に近づくと、肩を揺する。 「おい小鳥遊。起きろ、次森下だぞ」