息が詰まった。 なんでばれたの? 先生の見透かすような視線は、正直怖かった。 でもそれと同時に、弱い心が傾いていく。 「家族の人でもいいし、友達でもいい。アタシだっていいわ」 「先生………」 「話したくないならそれでいいし、でも一人で抱え込めなくなったら誰か頼るのよ?」 ここ数日の居心地の悪さ、常に機嫌を伺わなくちゃいけない疲労感。 溜まっていたストレスがボロボロと溢れ出す。 「………私、どうしたらいいのかわからないんです」 「うん」 呟くと、宮崎先生は横に腰掛けて耳を傾けてくれた。