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次の日からの学校生活に大きな変化はなかった。
お昼は前までのように誘ってもらえたし、あれ以来美紀さんが何か言ってくることもない。
ただ、私は美紀さんの顔色ばかり気にしていた。


「ね、雛。夏休みどっか行こうよ」

「わぁ、行きたいですっ!」

「――……へぇ~」

「ぁ………」


たまに美紀さんの雰囲気が変わる。
聞こえるか聞こえないかわからないほど小さなため息。
でも敏感になった美紀さんへの警戒心はそれを聞き零さなかった。


「でもあの、ちょっと予定がわからないので、今は何とも………」

「えーっ!雛なら補習はないだろ!?それとも他になんかあるの?」

「ぁと……その、数学があまり自信なくて……」

「んー、そっか。でもまぁどっか空いてるよね!そん時行こう」