「んじゃ、また明日。恨み買ってきた連中に襲われないように帰るんだよ」 分かれ道に差し掛かり、佳代は手を振った。 しかし、鷹文がその場を動こうとしないので足を止める。 「………」 「何」 「送る」 「は?」 「お前一応女だろ」 「こんなのが女に見えるなんて、やっぱ村井って変わってるね」 「じゃあ、幼なじみのよしみだ」 「―――……やっぱ変わってるよねぇ、鷹文って」