「オレさ そういう未夢の夢 壊したくなかったんだ。」 ケンちゃんが わたしに背中を向けて 話し出す。 つめたい風のせいか 耳の奥が痛い。 「オレにとって 未夢はお姫様なんだ。 でも 未夢にとっての王子様って オレでいいのかなって。」 オレ、 まだ未夢に片想いしてるみたいだ。 そう言って ケンちゃんは切なそうに笑った。 今度は こころの奥が痛くなる。 違うんだよ。 違うの、ケンちゃん。