「んーとね、高校卒業した時。
まだ親父たちは向こうで仕事だけど、
俺、もう18だし。
てか、行きたい大学が、こっちだったんだ。
だから、大学の近くで1人暮らしってワケ。
で、そしたらコンビニで偶然、おばさんに会ってさ。
バイト探してるってゆったら、
家庭教師頼まれたってワケ。」
な、なるほど…。
うわぁ、遼くん1人暮らししてるんだぁ。
やっぱ大人だなぁ。
「そんなに驚いたって事は知らなかったのか。
おばさん言ってなかったのかなぁ?」
そうだよ!お母さん!
なんでゆってくれなかったのぉーーー!!!!
それだったらもっと早く帰ってきて、
しっかり着替えていろいろとやったのにー!!
今、制服だよ~。
「それにしても、大人っぽくなったな。」
「そお?遼くんのがもっと大人っぽいよぉ~」
だって!
相変わらず整った顔だけど、
なんだか引き締まっていて。
