それからあたしは、お兄ちゃんの言う通り、いそいで準備にとりかかった。


時間がないので朝食は食べず、髪をセットしたりした。


やっと、準備完了♪


『夕チャーン。』


あたしは2階にいる夕チャンのところに行き、大声で夕チャンを呼んだ。


夕チャンを見るとあたしの声が大きすぎたのか、カッコイイ顔の眉間にシワがよっていた。


「風花、シーッ。」


夕チャンは人差し指をあたしの唇に当てて言った。


『ゴメンね。』


「大丈夫だから。」


そう言って夕チャンはあたしに抱きついてきた。


『ありがと♪♪って、学校ー!!』


そう、あたしはすっかり学校のことを忘れていた。


あたしは、焦って1人バタバタしている。


「風花、まず落ち着いて。」


苦笑い気味の夕チャン。


だって、仕方ないじゃん。


時間ヤバイんだよ!?