冥王の花嫁



「なに本気にしてんのさ。
ジョークに決まってんでしょ、ジョーク!!」


ゼウスは急に慌てだし、弁解しようと必死だ。
顔色は青ざめ冷や汗までかいている。


「そんな事分かっている。
いちいち、反応が大き過ぎるのではないか?」


首筋に当てた剣をゆっくりと降ろし、ため息を吐く。


「だって、無表情で"死に急ぎたいか"って言われたら、誰でも本気にするよ。」


先ほどとは一変し、文句を言い出す弟に、またもや呆れてしまう。