冥王の花嫁


明らかに嫌悪感を含んだ言葉。
だが、ゼウスは気にする風もなく、ヘラヘラと話しだす。


「ひどいなぁ〜……実の弟にそんな言葉は無いんじゃない?
それに、未だ奥さんを持たない兄さんの方が、よっぽど子供っぽいと思うけど...?」


なんと失礼な発言か。
いくら相手が全能神といえども、此方にも限度と言うものがある。


「ゼウスよ・・・そなた、余程死に急ぎたいと見えるが……私と共に冥府へまいるか?」


にやりと笑い、首筋に剣をあてる。