冥王の花嫁


悩みの原因は分かっている。


地上で見たあの娘―――



だが、今まで愛し愛される事を知らなかった自分。


どうすれば彼女の心を掴めるか・・・
為す術もなく、刻々と時は過ぎて行く。



「気は進まぬが奴の所へ行ってみるか――」



思い当たるのはただひとり―――