その劇とは コーチ達が独自に考えた お姫様と王子様のお話だった。 そしてその王子様は… …幸だった。 赤いマントに 王冠をかぶっていて、 ちょっとかっこつけすぎ だったけど やっぱりすごくかっこよかった。 友達が 私の様子を伺ってぃるよう だったけど、 私は 一心不乱に 幸の姿をじっと見つめた。 またも目が合い、 幸が微笑んだ。 …今度は気のせいじゃない。 絶対に 微笑んで くれたんだ。