【実話】親愛なる幸せへの回り道



…子供だから、

抱きしめるくらいのことなんて

大したことでは

ないのかもしれない。





でも。

そこには、

いつも軽く頭を

なでたりしてくれるような

軽い雰囲気はなかった。





しばらくして、


『…ご、ごめんっ!!』


いきなり幸が焦ったように

私を放したから。





無意識のうちに

抱きしめていた…?


そう思うと無性に嬉しかった。