【実話】親愛なる幸せへの回り道




…また心臓が飛び跳ねた。






森のそばまでくると、

ストックは目立つ色だったから

すぐ分かった。



でも。

『うわ…どんだけ奥にあんだょ』


『…ごめんなさい。』




『えっ?

真里のせいじゃないだろって。

あのストックのせい。』



そう言って

微笑んでくれるあなたが

頼もしくて、

そしてかっこよく見えた。