【実話】親愛なる幸せへの回り道



そして私の下着を

はぎとろうとしたとき。









♪〜




私の携帯が鳴った。





『…誰だよ。』





陵が私を押さえたまま、

窓からいつの間にか

入ってきている日の光に

照らされながら、

勝手に電話にでる。










【真里?

菜々子だよ!

今さ、メールもらってたから

陵の家の前にいるんだけど、

私も上がらせてもらっても

いいかな?


なんかこんな朝早くで

申し訳ないんだけど

真里のことが

気になってさ。


あ、武田くんもついてきて

くれてて…



って、真里?】






…菜々子…







【あ〜悪い!

陵だけどさ、

もう真里は帰ったよ?

だからまた今度…】




…!?
私は必死で声を出そうとしたが、
口を押さえられ、

どうしようもできない状況に

陥った。





【じゃあなんで

真里の携帯で、

上村くんが出てるわけ?】




【…あっ、

あいつ携帯忘れていってさ…】