【実話】親愛なる幸せへの回り道



送ってから、

やっぱり電話した方が

良かったのかな?なんて思い、

菜々子の携帯をならした。



そのとき、

陵が手にお盆を持って

やってきた。



『…誰か電話??』


『ぁ、菜々子にかけようか

と思って。

でもいい!

まずご飯食べるっ!』



『はいはい。どーぞっ!』




目の前に差し出されたのは、

綺麗に盛り付けられたオムライス。






『上手すぎる!』


『だろっ?』









…そんなこと話してなくて。

もっと早く。


ここを立ち去るべきだった。