【実話】親愛なる幸せへの回り道



それからお互いの

この3年間について話した。



幸は、

あれからすぐコーチという

職をすてた。



その理由を…


私は知っていたし、


幸も喋らなかった。




そして少したって。





『…この近くに

俺の好きな公園あるんだけど、

行かない??』


『うん』




幸と居られれば。



私はどこだって


いつだって


構わない。




だから私達はお会計をすませ、

外に出た。




お会計と言っても

私のカバンから財布が

出ることはなかったけど。




゙俺が誘ったんだから゙



何度反抗しても、

幸はそう言った。


…絢さんにも

そうしているのか。


そんな想いを抱いている私には

返ってその優しさがきつかった。