ハルカの体内にある、
命の源である『魔法の力』。

羽根が二枚なく、うまく維持が出来ずに、今日もまた少しずつ少しずつ外へ放出されていく。

毎晩飲む薬も、
『それをなるべく押さえる為のもの』。


ハルカの生命力は、
日々失われているのだ。

このままだと、
いつ命が尽きるか分からないんだ…。


ハルカはあの幼い体で、
それを理解しているのか?

理解した上でのあの笑顔なら、
…なんて強い子なのだろう。

辛いだろうに…。


俺は唇を噛み締めた。