無理に笑わせて、
ごめんな…?

こんな…
弱い俺で、ごめん。


こんな形の出逢いしかなかったのか…?
悲しいな…?

例え、もう俺たちは逢えないとしても。

それでも、


俺は、ハルカが好きだ…。


言葉に出来ない想いが、
行き場を無くして、

俺の心を締め付けた。



ゥワン…
『…ちょっとぉ…。』

光る大地の中心に、一人ぽつりと取り残されたコンが、そう鳴いた。


『…ハルカぁ、結局は泣く…のかぁ?…俺、ハルカがガマンしてるから頑張ったのにぃ~…ぅわぁぁんッ!』

ダッ…と駆け出して、
涙を溢しながら、俺たちの元へ駆けて来る。

コンは翼を羽ばたかせて、
抱き合う俺たちの間へ無理矢理に割って入った。


ワンッ…
『…ちょっとぉ。ぅう…、今度は俺の番~ッ!』

そうハルカの胸に片手を掛けると、俺の胸へと飛び込んだ。


「…ちょっ…!どいてよぉ、コンッ!」

『…イヤ。』

二人は、しゃっくりをあげながら、表情を崩しながら、

俺の傍を、取り合った。


「…ぅう、いいもん。」

ハルカはそう言うと、
コンごと、
俺をぎゅっと抱き締める。