でもある日




その理由がわかった。





それは…。





『感情』を取り戻す事だったのだ。





少女は何も言わないが





少女の向いている先には



人々がいた。





笑っている人。





泣いている人。





その人達を見ていたのだ。





『感情』を忘れてしまった少女でも。




笑っている人や




泣いている人達をみて





あれは何なのか。





どうすれば良いのか。




そういう事を考えるようになる。





ある日少女は




『感情』を取り戻したのか。




道によたれかかり…。





笑って…。





一筋の涙を流して





静かに目を閉じていったのである。