本当はこのタイミングでちゃんと言うべきだった。 好きだよ。 俺が一緒にいたいのは美亜だよって。 また言えないまま、バイクで家へと向かう。 でも、さっきまでの俺とは違う。 自分の気持ちがはっきりとわかった。 今まで、鈴子と美亜の間で揺れていた気持ちが、今は嘘のようにすっきりしていた。