時計を見上げた美亜。




俺は思う。


このまま朝まで俺のそばにいて。




もうわかったから。


鈴子じゃない。


母さんでもない。




俺が求めているのは美亜なんだと。






「泊まってけよ」



俺がそう言うと、美亜は冗談だと思い笑った。




美亜を抱きたいわけじゃない。


ただ一緒にいたかった。





まぁ、抱きたくねぇわけでもないんだけど。